- 頭金0円で新車に乗りたい。
- 車検や税金込みで、毎月の支払いをフラットにしたい。
- 最後は「車を自分のもの」にしたい。
そんな人がよく検討するのが、定額ニコノリパック(ニコノリ)です。
公式サイトでは、
- 初期費用0円・月々5,500円〜で新車に乗れること
- 国産全メーカー・全車種から選べること
- リース満了時にクルマがもらえる「もらえるパック」があること
などが、大きな特徴として紹介されています。
一方で、
- 走行距離制限は厳しめって本当?
- 中途解約はできるの?違約金は?
- もらえるパックって結局お得なの?
といった不安や疑問も多いと思います。
この記事では、ニコノリ公式サイトや最新の解説情報をもとに、
- プラン・料金の仕組み
- 契約形態(クローズドエンド/オープンエンド、もらえるパック)
- メンテナンスプランの内容
- メリット・デメリット
- ニコノリが向いている人・向いていない人
を、できるだけわかりやすく解説していきます。
この記事でわかること
- ニコノリ(定額ニコノリパック)がどんなカーリースサービスなのか
- 「標準パック」と「もらえるパック」の違い
- 契約期間や走行距離制限の考え方と、満了時の選択肢
- 月額料金に何が含まれていて、どこからがオプションなのか
- メンテナンスプラン(ライト/バリュー)の具体的な内容
- 中途解約・審査・納期についての注意点
- ニコノリが向いている人/別のサービスも検討したほうがよい人
ニコノリとは?運営会社とサービスの概要
運営会社は「株式会社MIC(ミック)」

ニコノリ(ニコニコカーリース)は、
ガソリンスタンド・レンタカー・車検などを幅広く手がける株式会社MIC(ミック)が運営しているマイカーリースブランドです。
- 社名:株式会社MIC(ミック)
- 設立:1986年
- 本社:横浜市港北区新横浜
- 「ニコニコレンタカー」や「日本廃車センター」なども同グループ
ガソリンスタンドや整備工場も自社で持っている会社です。
「カーリースだけやっているベンチャー企業」というより、
自動車まわりをトータルで扱っている会社というイメージでとらえるとわかりやすいです。
ニコノリの特徴をザックリと
ニコノリ新車カーリースの特徴を、ざっくりまとめるとこんな感じ。
ニコノリの特徴
- 頭金0円・月々定額5,500円〜新車に乗れる
- 国産全メーカー・全車種から選べる(一部対象外あり)
- 車検・税金・一部メンテナンス費用が月額にコミコミ
- 契約満了時は
- 返却
- 乗り換え
- 延長(再リース)
- 買取
- 「もらえるパック」を選んでいれば、最後にクルマが自分のものになる
つまり、「新車のサブスク」的に乗りつつ、希望すれば最後は自分のクルマにもできるサービスというイメージです。
ちなみに、ニコノリには中古車専用の「ニコノリ中古車」もあり、
- 月々5,500円〜
- 走行距離制限なし
- 1年保証付き
という別ラインもありますが、この記事では主に「新車ニコノリ(定額ニコノリパック)」について解説していきます。
契約期間・走行距離・満了時の選択肢
契約期間:1〜9年(もらえるパックは5〜9年)
ニコノリ新車リースでは、1年〜最大9年の範囲で契約期間を設定できます。
さらに、ざっくり分けると次の2つのパックがあります。
通常の「標準パック」と契約満了時にクルマが自分のものになる「もらえるパック」です。
それぞれの違いは、次のようなイメージです。
- もらえるパック:契約期間5〜9年・走行距離制限なし
- 標準パック:5〜9年で走行距離制限あり
「数年だけ乗りたいのか」「長く乗って最後は自分の車にしたいのか」で、選ぶプランが変わってきます。
走行距離制限:標準は「5年6万km」(月1,000km目安)
ニコノリの新車標準プランには、走行距離の制限があります。
- Q&Aでは「5年間で30,000kmまで/60,000kmまでなどを契約時に決める」と説明されています。
- 公式の「ニコノリのカーリースについて」では、標準は5年で60,000km(=月約1,000km)が目安とされています。
ユーザー向けのレビュー記事などでも、
ニコノリの新車標準プランの走行距離制限は「5年6万km」で、他社と比べるとやや短めなので、長距離派は要注意
といった声があります。
ただし、契約時にもっと長い走行距離で設定することも相談は可能です。
通勤で毎日長い距離を走る方や、休日は遠出が多い方は、
見積もりの段階で必ず走行距離について相談しておくことをおすすめします。
契約満了時の選択肢:返却・延長・乗り換え・買取・もらえる
ニコノリは、契約満了時の選択肢が多いことも特徴です。
公式サイトでは、満了後の選択肢として次のようなパターンが紹介されています。
- 車を返却して終了する
- 同じ車を延長して乗り続ける(再リース)
- 別の車に乗り換える
- 車を買い取る(クローズドエンドでも買取できる仕組みがあると解説されています)
- 「もらえるパック」の場合 → 残価0円で車が自分のものになる
ここで重要になってくるのが、残価処理の方式(クローズドエンド/オープンエンド)です。
クローズドエンド方式
満了時の市場価格が下がっていても、基本的には追加精算なしで返却できます。
ニコノリは、クローズドエンド契約でも「買取」を選べる仕組みがある点が特徴とされています。
オープンエンド方式
満了時に、契約時に決めた残価と実際の査定額との差額を精算する方式です。
ニコノリでは、どの方式になるかは見積もり時の条件によって変わるので、
「クローズドエンドがいい」や「オープンエンドは避けたい」といったこだわりがある場合は、
契約前に残価方式もきちんと確認しておくと安心です。
月額料金と「何がコミコミなのか」を整理
月額に含まれる主な費用

ニコノリ新車カーリースの月額に含まれる主な費用は、次の通りです。
- 車両本体価格
- 登録諸費用
- 自動車税
- 自賠責保険
- 重量税(契約期間内の車検分)
- 車検費用
- 半年ごとのオイル交換
- 各種液類の補充(ウォッシャー液・バッテリー液・クーラントなど)
「税金+車検+基本的なメンテナンス」までは標準で含まれていていて、
そのうえで、希望に応じてメンテナンスパック(ライト/バリュー)を追加できます。
メンテナンスプラン:ライトプランとバリュープラン
ニコノリのメンテナンスプランは、ライトプランとバリュープランの2種類があります。
ライトプラン(+月2,200円〜のイメージ)
標準の「車検+オイル交換+各種液補充」に加えて、次のような項目が月額に含まれます。
- 法定6ヶ月点検
- 法定12ヶ月点検
- オイルエレメント
- ワイパーゴム
- ブレーキオイル
- ブレーキパッド
- エアコンガス・エアコンオイル
- 点火プラグ
- ファンベルト・クーラーベルト など
「ライトプラン」は主要な消耗品の交換費用を、ひと通りカバーしてくれるプランです。
バリュープラン(+月3,300円〜のイメージ)
バリュープランは、ライトプランの内容に加えて、タイヤ4本分とバッテリー交換(車検ごと)まで月額に含まれます。
ざっくり言うと、
- ライトプラン:点検+主要な消耗品
- バリュープラン:ライトプラン+タイヤ・バッテリー
というイメージです。
「メンテナンス費を別で積み立てる余裕があまりない」「車関係で急に大きな出費が出るのが不安」という方は、
バリュープランまで入れておくと、家計の予定が立てやすくなります。
中途解約について・審査について・納期について
中途解約:原則は不可。ただし精算+違約金で解約自体は可能
ニコノリ公式のQ&Aでは、途中解約について次のように説明されています。
- 基本的に途中解約はできない
- どうしても解約する場合は、解約時の精算や違約金などが発生する
というルールです。
違約金の金額は、契約期間、経過月数、契約プランによって変わるため、個別に確認が必要です。
また、ニコノリには「解約金フリープラン」のような仕組みは基本的になく、解約はできるが、その場合は違約金の支払いが必要
と紹介されていることが多く、
「いつでも自由にやめられるサブスク」というイメージとは少し違う点は知っておいたほうが安心です。
審査:提携信販会社が複数あり、通りやすさにも配慮
公式サイトのQ&Aでは、ニコノリは3つの信販会社と提携していると明記されています。
- A社で審査NGでも、B社・C社で通る可能性がある
- 「新しい基準で審査を受けるカーリース」も用意されている
と案内されており、他社と比べて審査の間口を広めに取っているのが特徴です。
年収や勤務年数に不安がある方でも、「とりあえず仮審査だけ試してみる」というスタンスで
相談しやすいサービスと言えますね。
納期:全国ディーラーとの提携+先行発注で“早さ”も重視
ニコノリは、新車の納期の早さも強みとしてアピールしています。
- 全国150カ所以上のメーカー・ディーラーと提携している
- 自社で新車を先行発注している
こうした仕組みにより、優先的な納期で新車を用意しやすいと説明されています。
また、中古車では「最短3日納車」など、スピード重視のプランも展開されています。
「とにかく早く車に乗り始めたい」という方には、メリットですね。
ニコノリのメリット
ここまでの内容を整理して、ニコノリの主なメリットをまとめるとこんな感じ。
メリット① 頭金0円・月々5,500円〜で新車に乗れる
- 初期費用は0円
- 月々5,500円〜の定額で新車リースが可能
「いきなり何十万円も用意するのは難しい」という方でも、新車に乗り始めやすいのが大きな魅力です。
メリット② 国産全メーカー・全車種から選べる自由度
グレードやボディカラー、メーカーオプションも選べるため、
「カタログを見ながら新車を買う感覚」にかなり近い自由度でリース契約ができます。
メリット③ 車検・税金・基本メンテがほぼコミコミ
- 自動車税
- 自賠責保険
- 重量税(契約期間内の車検分)
- 車検費用
- 半年ごとのオイル交換
などが月額に含まれており、
さらにメンテナンスプランを付ければ、点検・消耗品・タイヤ・バッテリーまでカバーできます。
その結果、「車で急に大きなお金が出ていく」タイミングがかなり減るので、家計管理がラクになります。
メリット④ 「もらえるパック」で残価精算なし&走行距離無制限
「もらえるパック」を選ぶと、
- 契約期間:5〜9年
- 走行距離制限:なし
- 満了後:残価0円でそのままクルマが自分のものになる
という形になります。
- 同じ車に長く乗りたい
- 距離を一切気にせず乗りたい
- 将来は売却やカスタムも自由にしたい
という方には、かなり相性の良いプランです。
メリット⑤ クローズドエンドでも「買取」が選べる柔軟さ
通常、クローズドエンド契約のカーリースでは、
満了時は「返却」か「延長」がメインで買取はできないケースもあるというパターンが多いです。
ニコノリは、クローズドエンド契約でも「最後に買い取る」選択肢が用意されています。
乗っているうちに愛着がわいて手放したくなくなったり、名義をきちんと自分にしておきたいといった場合でも、
出口の選択肢が多い分、身動きが取りやすいと言えます。
メリット⑥ 審査の間口が広く、納期も比較的早い
3つの信販会社と提携し、独自基準の審査も用意していたり、全国150以上のディーラーと提携し、新車を先行発注していたり。
こうした仕組みによって、審査の通りやすさと納期の早さの両方に配慮しているサービスと言えます。
「他社のリースで審査が心配」「できるだけ早く新車が欲しい」という方には、試してみる価値があるサービスです。
ニコノリのデメリット・注意点
もちろん、良い点だけではありません。注意しておきたいポイントもあります。
デメリット① 標準プランの走行距離制限はやや短め
標準プランの目安は、「5年で60,000km(=月1,000km)」で、これを超えてしまうと、超過分の精算金が発生します。
他社には「月1,500〜2,000kmまでOK」というサービスもあるため、
長距離を走る人から見ると、ニコノリの標準設定はややタイトと感じられることもあります。
そのため、
契約時に走行距離を多めに設定しておいたり、走行距離無制限の「もらえるパック」を検討する
といった対策を考えておくと安心です。
デメリット② 中途解約は基本NG。解約時は違約金・精算が発生
ニコノリでは原則として、途中解約はできず、解約する場合は、違約金や精算が発生します。
転勤や引っ越し、家族構成の変化など、数年以内にライフプランが大きく変わりそうな方は、
契1〜3年の短期契約や、解約オプション付きサービスも候補に入れる
といった形で、「本当にその年数で固定して大丈夫か」を事前に考えておく必要があります。
デメリット③ 「もらえるパック」は総支払額が高くなりやすい
もらえるパックは、
- 残価0円=車両価格をまるごと支払う契約
- その代わり、満了時にクルマが自分のものになる
という仕組みです。
そのぶん、
月額は標準プランより高くなりやすく契約期間も5〜9年と長くなる傾向があります。
これはニコノリに限らず、「最後にもらえるタイプのリース」全般に共通する特徴なので、
「とにかく月額を安く抑えたい」という方には向きにくいプランです。
デメリット④ 「どの車種でも最安」というわけではない
比較レビューなどを見ると、
- 車種によっては、他社のほうが月額が安いケースもある
- ニコノリは「とにかく最安」ではなく、納期・もらえるパック・メンテ内容・出口の柔軟さなど、総合力でバランスを取っているタイプ
という評価もあります。
そのため、「どの車種でも絶対ニコノリが一番安い」というわけではない点は理解しておいたほうがよいです。
ニコノリが向いている人・向いていない人
こんな人にニコノリは向いています
- 頭金0円で新車に乗り始めたい人
- 税金・車検・メンテ費を毎月の定額にまとめたい人
- 国産全メーカーから、好きな車種を選びたい人
- 年間走行距離がそれほど多くない(目安として〜1万km前後の人)
- 将来はその車を「自分のもの」にしたい(もらえるパックや買取も視野に入れている人)
- 他社のリース審査が不安だけど、新車リースを一度検討してみたい人
こんな人は別サービスも検討したほうがいいです
- 月間1,500〜2,000km以上、しっかり長距離を走ることが多い人
- 転勤・引っ越し・家族構成の変化など、数年以内にライフプランが変わりそうな人
- 「途中で自由に解約できるサブスク」のイメージでカーリースを探している人
- とにかく「今の月額が最安」であることだけを重視したい人
このあたりに当てはまる場合は、
- 走行距離制限がゆるいカーリース
- 解約オプション付きのサービス
- 残価設定ローンでの購入
なども含めて、他社としっかり比較したうえで決めるほうが安心です。
まとめ:ニコノリは「新車を長く大事に乗りたい人向けの、総合力重視のカーリース」

最後に、ニコノリのポイントをもう一度まとめます。
- 頭金0円・月々5,500円〜新車に乗れる
- 国産全メーカー・全車種から選べる
- 税金・車検・オイル交換などの維持費がほぼコミコミ
- メンテナンスプランで、消耗品・タイヤ・バッテリーまで定額化できる
- 「もらえるパック」を選べば、最後にクルマを自分のものにできる(距離無制限)
- クローズドエンドでも買取が選べる柔軟な仕組みがある
- 標準の走行距離制限はやや短め(5年6万km)なので、長距離派は事前の調整が必要
- 中途解約は原則NGで、解約時には違約金・精算が発生する
こうした点から、ニコノリは
「新車を長く大事に乗りたい人向けの、総合力が高いカーリースサービス」と言えます。
あとは、
- どれくらいの距離を走るのか
- 何年くらい同じ車に乗りたいのか
- 最後は自分の車にしたいのか
この3つをイメージしながら、ニコノリと他社の見積もりを比べてみると、自分に合った選択がしやすくなると思います。
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