- 「頭金はあまり出したくないけれど、新車に長く乗りたい」
- 「車検や税金も込みで、毎月の支払いをある程度固定したい」
- 「いずれはそのクルマを自分名義にしたい」
そんな考えを持っている人が検討しやすい選択肢のひとつが、
三菱オートリース株式会社が提供するマイカーリースサービス「ピタクル」です。
ピタクルでは、
- 頭金0円から利用できること
- 契約期間を5年・7年・9年から選べること
- 契約満了時に「返却」「乗り換え」「再リース」に加えて、5年・7年契約なら「買取」、9年契約なら「クルマをもらえる」プランがあること
といった点がアピールされています。
一方で、
- 走行距離の上限はどうなっているの?
- 中途解約は本当に「負担金なし」でできるの?
- メンテナンスプランの違いで、実際の負担はどれくらい変わるの?
といった細かい部分は、公式サイトをざっと見ただけでは少し分かりづらいところもあります。
このページでは、
- サービスの基本的な仕組み
- 契約期間と満了時の選択肢
- 月額料金に含まれるもの
- メンテナンスプランの違い
- 中途解約や走行距離の考え方
を整理しながら、ピタクルがどんな人に向いているサービスなのかを解説していきます。
このページを読んでいただくと、次のような点が整理できます。
この記事でわかること
- ピタクルを運営している会社と、サービスの基本構造
- 契約期間(5年・7年・9年)ごとの違いと、満了時に選べる選択肢
- 月額料金に含まれる費用と、メンテナンスプランの違い
- 走行距離設定や中途解約まわりで、事前に押さえておきたいポイント
- どんな人がピタクルと相性が良く、どんな人は他サービスも比較したほうがいいか
ピタクルとは?運営会社とサービス概要

ピタクルは、カーリース専門の大手企業である三菱オートリース株式会社が提供している、個人向けマイカーリースサービスです。
公式サイトでは、
- 国内主要メーカーの新車を対象にしたカーリースサービスであること
- 頭金0円から利用できること
- インターネット上で車種選びや見積もりができること
などが紹介されています。
取り扱いは新車が中心で、国産メーカー(トヨタ・日産・ホンダなど)の主要モデルを幅広く選べる構成になっています。
契約期間と満了時の選択肢
契約期間:5年・7年・9年から選べる
ピタクルの契約期間は、5年・7年・9年の3つから選べます。
シンプルな構成で、「短期で次々乗り換える」というよりも、
1台のクルマにじっくり長く乗る前提の設計になっています。
満了時に選べる5つのパターン
公式の案内では、契約満了時に次のような選択ができるとされています。
- 乗り換え(別の新しい車に替える)
- 返却(リースを終了して車を返す)
- 継続利用(同じ車を再リースする)
- 買取(5年・7年契約の場合)
- もらえる(9年契約の場合)
5年・7年契約:設定残価+手数料を支払うことで、その車を買い取ることができます。
9年契約:無償譲渡条件付きリースとされていて、所定の手数料などを支払うことで、残価0円の車を自分名義にできます。
ただし、名義変更費用や一部の税金など、諸費用は別途必要になる場合があるので、ここは見積もり段階で確認しておくと安心です。
月額料金に含まれるもの
ピタクルの月々の支払い(リース料)には、次のような費用が含まれます。
- 車両代金(選んだグレード・メーカーオプションを含む)
- 登録時の諸費用
- 環境性能割(旧取得税)相当
- リース期間中の自動車税(軽自動車税)
- 重量税(リース期間中に該当する分)
- 自賠責保険料(同上)
- リサイクル料
- メンテナンス費用(選んだメンテナンスプランの範囲)
ざっくり言うと、「車両代+税金+(選んだ範囲の)メンテナンス費用」をまとめて、契約期間で割ったものが月額になっているイメージです。
3つのメンテナンスプラン:ゴールド・シルバー・ホワイト

ピタクルには、メンテナンスの範囲が異なる3つのプランがあります。
ゴールドプラン
ゴールドプランは、3つの中でいちばん内容が充実しているプランです。
たとえば次のような費用が含まれます(車種や契約内容によって詳細は異なります)。
- 車検費用
- 法定点検費用
- エンジンオイル・オイルエレメント代
- 一部の消耗品交換
- ロードサービス
- 税金関係(自動車税・期間内の自賠責・重量税)
「点検やメンテナンスで、あとからまとまったお金が出ていくのは避けたい」という人向けのプランです。
シルバープラン
シルバープランは、基本的なメンテナンスをカバーする中間的なプランです。
- 車検(基本工賃・必要な税金・自賠責)
- 法定点検(基本工賃)
- エンジンオイル・オイルエレメント
- ロードサービス
などが含まれ、消耗品の中でも最低限必要な部分を中心にカバーする内容になっています。
「最低限のメンテナンスは任せたいけれど、タイヤやバッテリーは自分で選びたい」という人に向いています。
ホワイトプラン
ホワイトプランは、3つの中でいちばんシンプルなプランです。
- 自動車税
- 登録時の自賠責・重量税
- ロードサービス
など、税金と最低限の部分だけを月額に含める構成になっていて、車検・点検やオイル交換などは自分で手配する前提になります。
「メンテナンスは行きつけの工場やディーラーに任せるから、リース料はできるだけ安くしたい」というタイプの人に合っています。
走行距離の考え方
ピタクルの見積もりでは、月間の想定走行距離を選ぶ項目があります。
リース契約では、一般的に契約時に設定した走行距離を大きく超えると契約満了時に「超過走行分」の精算が発生する場合があるというルールがあるため、
走る距離を少なめに申告してしまうと、あとで追加請求が発生する可能性があります。
逆に、距離を必要以上に長く設定すると、その分だけ月額が高くなりがちです。
そのため、通勤・通学の距離休日のドライブ頻度年にどのくらい長距離を走るかをざっくりイメージしたうえで、
「自分にとって現実的な走行距離」を選ぶことが大事です。
中途解約について
基本のルール
カーリース全般に言えることですが、契約期間の途中で解約することは、原則として想定されていません。
ピタクルのプラン紹介では、
ご負担金なしで中途解約(※中途解約には条件がございます)
という記載がありますが、ここでいう「条件」の細かい中身は、公式サイト上では個別に案内されているわけではありません。
どのようなケースで「ご負担金なし」になるのか、どのような場合は通常の精算が必要なのか
といった点は、見積もり・申込の段階で、直接確認しておく必要があります。
ライフスタイルの変化への対応
ピタクルの公式のコラムでは、
- 転勤や結婚などでライフスタイルが大きく変わった場合
- やむを得ない事情で車を手放さざるを得ない場合
といったケースに触れながら、中途解約に関する仕組みについても説明されています。
ただし、これもあくまで「条件付き」であり、どんなケースでも無条件で解約無料というわけではないので、
「途中で状況が変わるかもしれない」と感じている人ほど、事前の確認が重要になります。
ピタクルのメリット
ここからは、ピタクルのメリットを整理していきます。
メリット① 国内主要メーカーの新車から選べる
ピタクルは、国内主要メーカーの新車を幅広く取り扱っています。
- 国産の人気車種から選びたい
- ディーラーで新車を買う感覚に近い形で、グレードやオプションも選びたい
という人にとって、選択肢の多さはメリットになります。
メリット② 頭金0円から利用できる
頭金0円での契約が可能なため、
- まとまったお金を用意しなくても新車に乗り始められる
- 手元の現金は別の用途に残しておける
という点も魅力です。
もちろん、頭金を入れて月額を抑える選び方もできます。
メリット③ 5年・7年・9年の期間と、満了時の選択肢が分かりやすい
- 契約期間は「5年・7年・9年」に絞られている
- 満了時は、返却・乗り換え・再リース・買取・もらえる(9年)の中から選べる
という構造になっているので、
- ある程度長く乗る前提で計画を立てたい
- 最初から「最後はもらう」つもりで9年契約にする
といった考え方がしやすいです。
メリット④ メンテナンスプランで「定額にする範囲」を調整できる
ゴールド/シルバー/ホワイトの3プランから選べるため、
- 維持費のブレを極力減らしたい人はゴールド寄り
- ある程度は自分で管理しつつ、基本だけまとめたい人はシルバー
- 税金だけまとめて、メンテは自分でという人はホワイト
というように、家計とのバランスを取りやすくなっています。
メリット⑤ 9年契約なら「最後は自分のクルマ」にできる
9年契約の場合、「無償譲渡条件付きプラン」が用意されていて、
契約満了時に、所定の手数料などを支払えば車両本体の残価は0円とみなされ、自分名義にできるという仕組みになっています。
「最初から長く乗るつもりで、いずれは自分の車にしたい」という人にとってはゴールがはっきりしているのは大きなメリットですね
ピタクルの注意点・デメリット
メリットがある一方で、注意しておきたいポイントもあります。
注意点① 契約期間は5年以上が前提
標準的なプランとして用意されているのは、5年・7年・9年の3つです。
- 2〜3年だけ短く乗ってこまめに乗り換えたい
- 数年後のライフプランが読みにくく、あまり長期の契約を結びたくない
という人には、やや長めに感じるかもしれません。
注意点② 走行距離を無理に少なく設定すると、あとから精算の可能性
走行距離は、契約時に設定した「月間の目安」をもとに決まります。
距離を短く設定すれば月額は安くなりやすいですが、実際の走行距離が大きく上回ると、満了時に超過分の精算が発生する可能性があります
「とりあえず安くしたいから少なめでいいや」と決めると、後で負担が出ることもあります。
注意点③ 中途解約は「条件付き」で、内容は要確認
「ご負担金なしで中途解約」と書かれているものの、
「具体的にどんな条件なら負担金なしになるのか」や「どのタイミングまでなら対応可能なのか」
といった点は、Web上の情報だけでは細部まで分かりません。
途中で乗り換える可能性が高い人ほど、契約前に中途解約の条件や、解約時の費用計算の仕組みを聞いておくことが大事です。
ピタクルはどんな人に向いている?
ここまでの内容をふまえると、ピタクルは次のような人に向いているサービスと言えます。
- 同じ車に5〜9年くらい、じっくり長く乗りたい
- 新車に乗りたいが、購入ではなく定額のリースで考えている
- 車検・税金・基本的なメンテナンスを、できるだけ月額にまとめたい
- 最後は「クルマを自分のものにする」選択肢も持っておきたい(特に9年契約)
- 長期で乗る前提なので、契約期間が5年以上でも問題ない
逆に、次のような人は、他のカーリースやオートローンも含めて比較したほうがよさそうです。
- 2〜3年ごとに新車に乗り換えたい
- 走行距離がかなり多く、距離制限や精算が気になる
- 数年以内に大きなライフイベント(転勤・転職・家族構成の変化など)がありそう
- 「いつでも解約しやすいサブスク感覚」を最優先したい
まとめ

最後に、ピタクルのポイントをもう一度整理します。
- 国内主要メーカーの新車から選べて、頭金0円から利用できる
- 契約期間は5年・7年・9年
- 満了時は「返却・乗り換え・再リース・買取(5・7年)・もらえる(9年)」など、いくつかの選択肢が用意されている
- ゴールド/シルバー/ホワイトの3つのメンテナンスプランで、「どこまで定額に含めるか」を調整できる
- 走行距離の設定や中途解約の条件は、契約前にきちんと確認しておく必要がある
「新車に長く乗りたい」「最後は自分のクルマにしたい」という考えがあるなら、
ピタクルは比較検討の候補に入れておいて損はないサービスです。
あとは、ニコノリやSOMPOで乗ーる、リースナブル、エンキロなど、他のカーリースと
同じ条件で見積もりを取ってみて、月額・総額・オプション内容を横並びで比較していくのがおすすめです。
今ある車を売ってピタクルに申し込むなら
これらの記事を読むのがオススメです!
あなたに合うカーリースを30秒で診断できます
どれだけ比較しても、
「結局どれがいいの?」
と悩むのがカーリースの難しいところですよね。
そういった方向けに自分に最適なリース会社を診断できるアカウントを作りました!
