高速道路を使うときに欠かせない「ETC」。
最近では「ETC2.0」という言葉を見かける機会も増えましたが…
- ETC2.0って、普通のETCと何が違うの?
- 付けないと損?それともいらない?
- 「意味ない」って言われてるけど本当?
こんな疑問を持ったまま、よく分からず放置している人も多いはずです。
実際、ETC2.0は「知っている人だけが便利に使えている仕組み」になっていて、
使い方や向いている人を知らないまま付けると、「高かっただけ」「結局使ってない」と感じてしまうケースも少なくありません。
でも実は、高速道路をよく使う人や特定の条件に当てはまる人にとって、ETC2.0は渋滞回避・時間短縮・安全性向上につながる便利な装備でもあります。
つまり、ETC2.0は「誰にでも必要」ではないけど、「向いている人には価値がある」サービスです。
この記事では、ETC2.0についてまったく知識がない人でも理解できるように、
- ETC2.0とは何か(普通のETCとの違い)
- ETC2.0でできること・できないこと
- 「必要な人」と「いらない人」の違い
- 費用はいくらかかるのか
- 結局、自分は付けるべきなのか
を、整理して解説します。
読み終わるころには、「ETC2.0を付けるかどうか、自分で判断できる状態」になることをゴールにしています。
この記事でわかること
- ETC2.0とは何か、従来のETCとの違い
- ETC2.0でできること・できないこと
- 「ETC2.0は意味ない」と言われる理由
- ETC2.0が向いている人・いらない人の特徴
- ETC2.0を付ける場合の費用目安
- 結局、あなたはETC2.0を付けるべきかどうか
ETC2.0とは?普通のETCとの違いを超わかりやすく解説

簡単に言うと、ETC2.0とは
「料金の支払いだけじゃなく、道路とクルマが情報をやり取りできるETC」のことです。
これまでのETCは、
- 高速道路の料金所をノンストップで通過できる
- 支払いが自動で処理される
という「支払い専用」の仕組みでした。
一方、ETC2.0は従来のETCの機能に加え、走行中に道路の情報を受け取れる(または道路側に情報が伝わる)ことが特徴です。
- 普通のETC=自動支払い
- ETC2.0=自動支払い+情報サービス
というイメージです。
| 項目 | 従来のETC | ETC2.0 |
|---|---|---|
| 高速料金の自動支払い | ○ | ○ |
| 渋滞・事故情報の受信 | × | ○ |
| 安全運転支援(注意喚起など) | × | ○ |
| 高速道路会社との双方向通信 | × | ○ |
| 必要な機器 | ETC車載器 | ETC2.0車載器 (場合により対応ナビ等) |
ETC2.0の良さは、車側の装備(車載器・ナビ等)と、道路側の対応がそろって初めて実感しやすくなります。
ETC2.0で何ができる?できること一覧(何が便利になる?)

ETC2.0の価値が分かりにくい一番の理由は、
「高速料金を自動で支払う装置」というイメージが強く、それ以外にできることがあまり知られていないからです。
多くの人は「ETC=料金所をノンストップで通過するためのもの」という認識のままなので、
情報提供や安全支援といったETC2.0の特徴が伝わりにくくなっています。
① 渋滞・事故・規制などの道路情報を受け取れる
ETC2.0の代表的な機能が、道路交通情報の提供です。
対応するナビと組み合わせることで、
- この先で渋滞が発生している
- 事故や工事で車線規制がある
- 災害や通行止めの情報
といった情報を、走行中に受け取れます。
スマホのナビでも渋滞情報は見られますが、ETC2.0は道路側の設備から直接送られる情報も含まれるため、
事故直後や規制開始直後といったタイミングでは、役立つ場面があります。
ただし、すべての道路・すべてのナビで使えるわけではない点は注意が必要です。
② 安全運転をサポートする注意喚起がある
ETC2.0は、料金支払いだけでなく安全運転支援の役割も持っています。
具体的には、
- 合流地点での注意喚起
- 急カーブや急減速ポイントの案内
- 見通しの悪い場所での警告
といった情報が、ナビや音声で通知されることがあります。
特に、初めて走る高速道路や夜間などの悪天候時、長距離運転時などでは、きもち楽かなって感じ。
逆に、慣れた道しか走らない人だと、メリットを感じにくい機能でもあります。
③ 一時退出・再進入ができる仕組み(エリア限定)
一部のエリアで試験的に導入されている機能ですが、
ETC2.0には、条件を満たせば一度高速道路を降りても、
料金が増えない場合がある仕組みがあります。
たとえば、高速道路を一度降りて道の駅に立ち寄ったり、渋滞を避けるために、いったん一般道へ出る、といった使い方が想定されています。
ただし、この機能を利用できるエリアは限られていますし、使える時間帯やルートに細かい条件があります。
そのため、「ETC2.0なら高速を自由に出入りできる」と思っていると、
あとから「思っていたのと違った」と感じやすいので注意。
④ 災害時の情報提供・支援機能
ETC2.0は、災害時の活用も想定されています。
通行可能なルートの案内だったり、被災エリアの注意情報などを、車に伝える仕組みです。
これは正直、日常的にメリットを感じる機能ではないと思います。
「万が一のときに役立つ可能性がある」くらいに考えるといいでしょう。
ETC2.0で「できないこと」も知っておく
ここまで見ると便利そうに感じますが、できないこともはっきりしています。
- 高速料金が常に安くなるわけではない
- すべての道路・ナビで機能が使えるわけではない
- 普通のETCが使えなくなるわけではない
この「できること/できないこと」を知らずに導入すると、
「ETC2.0って意味ないじゃん」と感じやすくなります。
ETC2.0は意味ない?そう言われる理由

ETC2.0について調べると、
- 「意味ない」
- 「いらない」
- 「普通のETCで十分」
といった声をよく見かけます。
これは、ETC2.0の仕組みが悪いというよりも、多くの人の使い方や環境に合っていないことが原因です。
理由① 最近のナビやスマホで代用できることが増えた
ETC2.0の主な強みは、
- 渋滞情報
- 事故や規制の情報
- ルート選択のサポート
といった「情報提供」にあります。
ただ、ここ数年でカーナビやスマホナビは大きく進化しました。
現在では、GoogleマップやYahoo!カーナビ、メーカー純正ナビなどでも、
ある程度リアルタイムの渋滞情報や事故情報を確認できますし、
それを考慮したルート選択もしてくれます。
そのため、「ETC2.0じゃないと分からない情報」が、以前ほど特別なものではなくなっています。
この状況では、ETC2.0のメリットを強く感じにくい人が増えるのも自然です。
理由② 価格が高く、費用に見合わないと感じやすい
ETC2.0は、「通常のETC車載器に比べて、本体価格と取付費用が高くなりやすい」という特徴があります。
その一方で、「高速道路をあまり使わないし、決まったルートしか走らない」といった使い方の場合、追加で払った分のメリットを実感しにくくなります。
結果として、「高いお金を払ったけど、普通のETCと変わらない」と感じ、「意味なくね?」という評価につながりやすくなります。
理由③ メリットを実感できる人が限られている
ETC2.0の良さが活きやすいのは、
- 高速道路を頻繁に使う
- 初めて走る道や長距離移動が多い
- 渋滞回避や安全情報を重視したい
といった人です。
一方で、
- 街乗りが中心
- 高速はたまに使う程度
- ナビはスマホで十分
という人にとっては、ETC2.0の恩恵を感じる場面が少なくなります。
理由④ 勧められるまま付けてしまい、期待とズレる
車の購入時や車検時に、
「今はETC2.0が主流です。どうせ付けるなら新しい方がいいですよ」
と勧められ、そのまま選んでしまうケースも少なくありません。
その結果、
- 自分の使い方を考えていなかった
- 必要以上の機能を期待してしまった
というズレが生まれ、「思っていたほど便利じゃなかった」と感じやすくなります。
ここまでを見ると分かる通り、
ETC2.0が「意味ない」と言われるのは、全然不思議なことではなく、むしろ最近のナビ環境や使い方を考えると、
無理にETC2.0を選ばなくても困らない人が多いのが現実です。
ETC2.0が向いている人・いらない人

ETC2.0は、性能が悪いわけではありませんが、使う人をかなり選ぶ装備です。
ここでは、「どんな人なら意味があるのか」「どんな人はいらないのか」を、できるだけシンプルに整理します。
ETC2.0が向いている人
次のような使い方をしている人は、ETC2.0の価値を感じやすいです。
- 高速道路を頻繁に使う
- 出張や旅行など、長距離移動が多い
- 初めて走る高速道路や土地に行くことが多い
- 渋滞や事故情報を事前に把握して、運転のストレスを減らしたい
- 純正ナビなど、ETC2.0の情報表示に対応した環境がある
特に、「高速をよく使う+ナビもきちんと活用している」人の場合は、渋滞回避や注意喚起の情報が役立つ場面があります。
運転中の安心感を少しでも高めたい人には、選択肢としてアリと言えます。
ETC2.0がいらない人(多くの人はここに当てはまりやすい)
一方で、次のような人はETC2.0を付けなくても困らないケースが多いです。
- 街乗りが中心で、高速道路はたまにしか使わない
- 高速は決まった区間しか走らない
- ナビはスマホ(Googleマップなど)で十分と感じている
- 追加費用をかけてまで機能を増やしたいとは思わない
- 「とりあえずETCがあればOK」と考えている
最近はスマホナビの精度が高く、渋滞情報や事故情報もリアルタイムで確認できます。
そのため、「ETC2.0じゃないと困る」という場面は、以前よりかなり少なくなっています。
迷ったときのシンプルな判断基準
ETC2.0にするか迷ったら、次の基準で考えると分かりやすいです。
- 高速をよく使う → 検討する価値あり
- 高速はたまに → 普通のETCで十分
- ナビはスマホ派 → ETC2.0の優先度は低い
正直、「迷っている時点で、必須ではない人が多い」と思います。
ETC2.0の料金・費用はいくら?

ETC2.0を検討するうえで、一番気になるのが結局いくらかかるのかという点です。
ここでは、ETC2.0にかかる費用を整理します。
ETC2.0の費用相場(目安)
| 項目 | ETC2.0 | 通常のETC |
|---|---|---|
| 車載器本体 | 約15,000〜30,000円 | 約5,000〜10,000円 |
| 取付工賃 | 約5,000〜10,000円 | 約5,000円前後 |
| セットアップ | 約3,000円前後 | 約3,000円前後 |
| 合計金額の目安 | 約23,000〜40,000円 | 約13,000〜18,000円 |
※車種や店舗、キャンペーン有無によって前後します。
この表を見ると分かる通り、ETC2.0は通常ETCより1万円以上高くなることが多いです。
ちなみに僕の愛車、SUBARUのBRZの見積もりシュミレーションでは、
通常のETCとETC2.0の価格差は約16,000円でした(※2025年12月末現在の価格です)

高い」と感じやすい理由
ETC2.0の費用が割高に感じられる理由は、料金の自動支払い機能は通常ETCと同じだし、追加機能(情報提供など)を使わないと差を感じにくいからです。
そのため、「結局、料金所を通るだけなら普通のETCで十分じゃない?」と感じる人が多くなります。
特に、高速道路をたまにしか使わない場合は、追加で払った費用を回収できたと感じる場面はほとんどありません。
キャンペーンや補助があっても判断は慎重に
過去には、ETC2.0の普及を目的とした、本体の割引や取付費用の補助といったキャンペーンが行われたこともあります。
ただし、仮に数千円安くなったとしても、通常ETCとの価格差が完全になくなるわけではありません。
「安くなっているから付ける」ではなく、自分の使い方に合うかどうかを基準に判断するのが失敗しにくいです。
ETC2.0は後付けできる?取り付け方法まとめ

結論から言うと、ETC2.0は後付けできます。
そのため、「今さら付けられないのでは?」と心配する必要はありません。
新車購入時でなくても、あとから取り付けることは可能です。
取り付け方法は主に3パターン
ETC2.0の取り付けは、主に次の3つの方法があります。
- ディーラーで取り付ける
- カー用品店で取り付ける
- ネットで購入して取り付ける
順にみていきましょう。
① ディーラーで取り付ける
新車購入時や、安心感を重視したい人向けですね
② カー用品店で取り付ける
オートバックスやイエローハットなどが代表的です。
後付けする人は、大体このパターンを選びます。
③ ネットで購入して持ち込み取り付け
費用を抑えたい人向けですが、持ち込み扱いになるので
対応可否や工賃は、事前に確認が必須です。
セットアップは必須(これを忘れると使えない)
ETC2.0は、取り付けただけでは使えません。
必ず必要なのが、セットアップ作業です。
セットアップでは、車両情報やナンバー情報などを登録します。
この作業を行わないと、高速道路でETCとして使えないため注意が必要です。
通常は、取り付け時に一緒に行われます。
ちなみに、ETCのセットアップは高度なセキュリティ処理が必要なため、個人で自分で行うことはできません。
後付け時の注意点
ETC2.0を後付けする際は、次の点を確認しておくと安心です。
- ETC2.0対応車載器であること
- ナビが対応しているか(情報表示を使いたい場合)
- 本体価格+工賃+セットアップの総額
特に、ナビ非対応の場合は「ETC2.0の機能をほとんど使っていない」という状態になりやすいです。
ETC2.0と普通のETCはどっちを選ぶべき?

ここまで読んで、「結局どっちを選べばいいの?」と感じている人も多いはずです。
結論から言うと、多くの人にとっては普通のETCで十分です。
ETC2.0は、条件が合う人だけが選べばいい装備です。
分かりやすく、ポイントを比較してみましょう。
ETC2.0と通常ETCの比較
| 比較項目 | ETC2.0 | 通常のETC |
|---|---|---|
| 料金所のノンストップ通過 | できる | できる |
| 渋滞・事故などの情報提供 | 対応環境があれば可能 | 基本なし |
| 安全運転支援 | 対応環境があれば可能 | なし |
| 車載器・取付費用 | 高め | 安い |
| 高速料金の割引 | 常時割引ではない | 同じ |
| 向いている人 | 高速利用が多い人 | 多くの一般ユーザー |
この表を見ると分かる通り、基本機能はどちらも同じで、差が出るのは「付加価値」の部分です。
その「付加価値」に「約2万円プラスしてお金を払うかどうか」が判断ポイントになります。
ETC2.0に関するよくある質問(FAQ)
ETC2.0じゃないと高速道路は使えませんか?
いいえ。現在も通常のETCで問題なく高速道路を利用できます。ETC2.0が必須になるという公式な発表はありません。
古い車や中古車でもETC2.0は使えますか?
はい。ETC2.0対応の車載器を取り付けてセットアップすれば、新車・中古車を問わず利用できます。
ETC2.0にすると高速料金は安くなりますか?
常に安くなるわけではありません。一部エリア・条件付きで優遇される場合はありますが、通常のETCと大きな差が出るケースは多くありません。
ETCマイレージサービスはETC2.0じゃないと使えませんか?
いいえ。ETCマイレージサービスは通常のETCでも利用できます。ETC2.0である必要はありません。
ETC2.0は必要?→【結論】ほとんどの人は「今すぐはいらない」

車初心者や一般的なドライバーにとって、ETC2.0は「必須の装備」ではありません。
正直なところ、最近のカーナビやスマホアプリは非常に優秀で、渋滞情報、事故や工事情報、ルート案内といった機能は、ETC2.0がなくても十分にカバーできます。
また、ETC2.0は通常のETC車載器よりも本体価格が高く、取り付け・セットアップ費用も含めると初期コストが上がりがちです。
そのため、
- 通勤や買い物がメイン
- 高速道路はたまに使う程度
- ナビはスマホや最新ナビで十分
という人であれば、無理にETC2.0を選ぶ必要はありません。
一方で、
- 仕事や長距離移動で高速道路を頻繁に使う
- 特定エリアでの一時退出・再進入の仕組みを理解した上で活用できる
- 将来的な道路インフラとの連携に価値を感じる
こうした人にとっては、ETC2.0が役立つ場面もあります。
つまり、ETC2.0は「あれば便利な人もいるが、基本必要なものではない」というのが結論です。
まずは通常のETCで十分かどうかを判断し、
必要になったタイミングでETC2.0を検討する、という考え方で問題ありません。
素敵なカーライフを。では。