車の税金って、正直わかりにくいですよね。
「いつから払うの?」「いくらかかる?」「クレジットカードで払える?」
調べようとすると情報がバラバラで、余計に混乱してしまいがちです。
結論から言うと、車にかかる税金は、種類もタイミングも決まっています。
一度整理してしまえば、必要以上に不安になることはありませんが、仕組みを知らないままだと「払い忘れ」や「無駄な出費」につながることもあります。
この記事では、車にかかる税金を一覧でまとめつつ、「いつからかかるのか」「いくらかかるのか」「どうやって支払うのか」を初心者の方でも一目で分かるように解説します。
また、クレジットカード払いは可能か、住所変更した場合はどうなるのか、税金を払い忘れたらどうなるのかといった疑問についても、詳しく触れています。
この記事を最後まで読めば、車の税金について「何を・いつ・どうすればいいか」が一気に整理できます。
この記事でわかること
- 車にかかる税金の種類と全体像(購入時・保有時・車検時)
- 車の税金はいつからかかるのか(新車・中古車・名義変更別)
- 車の税金はいくらかかるのか(普通車・軽自動車・排気量別の目安)
- 車の税金を支払う方法(納付書・コンビニ・オンライン納付)
- 車の税金はクレジットカードで支払えるのかと注意点
- 引っ越しや名義変更をした場合、税金や通知はどうなるのか
- 車の税金を払い忘れた場合に起きることと正しい対処法
- 初心者でも迷わないための税金早見表と考え方のまとめ
車にかかる税金一覧【早見表】

車にかかる税金は「たくさんあるように見えて、いつ発生するかで整理するとスッキリします。
車の税金を払うタイミングは大きく分けると、次の3つです。
- 購入時(買うとき)
- 保有時(持っているだけ)
- 車検時(車検のとき)
【車にかかる税金 早見表】
| 税金の名前 | いつかかる? | 対象 | 金額の決まり方 | 支払い方法・支払い先 |
|---|---|---|---|---|
| 消費税 | 車を買うとき | 新車・中古車 | 車両本体・一部諸費用に課税 | 購入代金に含まれる |
| 環境性能割 | 車を買うとき | 新車・中古車 | 燃費性能などに応じて0〜数% | 購入時に販売店経由で支払うことが多い |
| 印紙税※ | 車検・登録・名義変更などの“手続き時” | 各種手続きの書類 | 数百円〜数千円程度(手続き内容で変動) | 車検費用や手続き費用に含まれていることが多い |
| 自動車重量税 | 車検のとき | 普通車・軽 | 車の重さ・年式で決まる | 車検費用と一緒にまとめて支払う |
| 自動車税(種別割) | 毎年(4〜5月) | 普通車 | 排気量ごとに年額が決まる | 納付書・オンラインで都道府県に納付 |
| 軽自動車税(種別割) | 毎年(5月) | 軽 | 一律金額(年式で変動あり) | 納付書・オンラインで都道府県に納付 |
まず押さえておくべき税金はこの3つ
- 毎年かかる税金 → 自動車税(普通車)/軽自動車税(軽)
- 車検のたびにかかる税金 → 自動車重量税
- 買うときだけかかる税金 → 環境性能割(+消費税)
「車の税金=毎年の自動車税だけ」と思っている人が多いんですが、実際は“車検のときに払う重量税”が地味に効きます。リースやサブスクを検討している人ほど、ここが月額に含まれてるかで体感が変わるので、あとで必ず確認してみてください。
車の税金はいつからかかる?【新車・中古車・名義変更別】

車の税金で一番多い疑問が、
「結局、いつから払うことになるの?」という点です。
結論から言うと、税金の種類によって“かかり始めるタイミング”は違います。
ここを混同すると、「まだ払うと思ってなかった」「急に請求が来た」と感じやすくなります。
この章では、ケース別に整理します。
新車を買った場合|税金はいつからかかる?
新車を購入した場合、税金は次のタイミングで発生します。
- 購入時 → 環境性能割・消費税
- 登録後、最初の年度 → 自動車税(普通車)/軽自動車税(軽)
自動車税(軽自動車税)は「登録した日」ではなく、
毎年4月1日時点で誰が所有しているかを基準に課税されます。
そのため、新車を買ってすぐに「翌月から毎月税金を払う」ということはありません。
「買った瞬間から毎月税金が発生する」と思っている方が意外と多いですが、実際は年1回まとめてです。ここを知っておくだけでも、心理的な負担はかなり減ります。
中古車を買った場合|すぐ税金は来る?
中古車でも考え方は基本的に同じです。
- 購入時 → 環境性能割(条件による)・消費税
- 次の課税タイミング → 自動車税/軽自動車税
ただし注意点があります。
中古車の場合、購入時期によっては前の所有者がすでにその年度分の税金を払っていることがあります。
この場合、多くは
- 販売店が「月割り相当分」を価格に調整
- 見積書の中で清算
という形で処理されます。
中古車で「税金どうなるの?」と不安な場合は、見積書の“自動車税相当額”の記載を見るのが一番確実です。
ここが曖昧なまま契約すると、あとでモヤっとします。
名義変更・引っ越しした場合|税金はどうなる?
名義変更や引っ越しをしても、新しく税金が発生するわけではありません。
ただし重要なのは、納付書が「どこに送られるか」です。
- 名義変更をしていない
- 住所変更をしていない
この状態だと、本来払うべき税金の通知が届かないことがあります。
結果として、払い忘れや延滞金発生につながるケースが非常に多いです。
「税金の通知が来なかったから払っていない」という言い分は、残念ながら通りません。名義・住所の変更は“義務”なので、ここは面倒でも早めにやるのが正解です。
まとめ|「いつから」を一言で言うと
- 車を買った瞬間から毎月税金がかかるわけではない
- 自動車税・軽自動車税は年1回
- 基準は「4月1日時点の所有者」
- 名義・住所変更を放置するとトラブルになりやすい
自動車税の課税はいつから?【乗り換えパターン別に解説】

車の税金がややこしく感じる一番の理由は、「乗り換えたとき、前の車と新しい車の税金がどうなるのか」が分かりにくいからです。
ここでは、実際によくある4つの乗り換えパターンを例に、いつ・どの税金を・誰が払うのかを整理します。
① 普通車 → 普通車 に乗り換えた場合
例
- 普通車Aを所有
- 4月1日時点では普通車Aを所有
- 5月に普通車Aを売却し、普通車Bに乗り換え
税金はどうなる?
- 普通車Aの自動車税(4月分)は支払う必要あり
- ただし、5月以降に売却した分は 月割りで清算(還付 or 査定額に反映)される
- 普通車Bの自動車税は 翌年4月から新たに課税
二重で1年分払うことはありません
「普通車から普通車に乗り換えると税金が二重にかかるのでは?」と心配されがちですが、実際には月割り調整が入るので、必要以上に払うことはほぼありません。
② 普通車 → 軽自動車 に乗り換えた場合
例
- 普通車を所有
- 4月1日時点では普通車を所有
- 6月に普通車を売却し、軽自動車に乗り換え
税金はどうなる?
- 普通車の自動車税 → 4月分は支払う必要あり → 売却後は 月割りで調整
- 軽自動車税 → その年度は課税されない → 翌年4月から課税開始
普通車 → 軽への乗り換えでも、軽の税金がすぐに追加でかかることはありません
「普通車から軽にしたら、すぐ軽自動車税が来る」と思われがちですが、実際は翌年度からです。ここを誤解している人はかなり多いです。
③ 軽自動車 → 軽自動車 に乗り換えた場合
例
- 軽自動車Aを所有
- 3月中に軽自動車Aを手放し
- 4月に軽自動車Bに乗り換え
税金はどうなる?
- 軽自動車A → 4月1日時点で所有していないため課税なし
- 軽自動車B → その年度は課税されない → 翌年度から軽自動車税がかかる
この場合、その年度の軽自動車税はゼロです。
ただし、4月1日を1日でも超えて軽自動車Aを持っていると、その年度分の軽自動車税が丸ごとかかります(還付なし)
軽自動車は「3月中に手放すかどうか」で1年分が決まります。
軽を売る・乗り換えるなら、3月は本当に重要な月です。
④ 軽自動車 → 普通車 に乗り換えた場合
例
- 軽自動車を所有
- 3月中に軽自動車を手放す
- 4月に普通車を購入
税金はどうなる?
- 軽自動車 → 4月1日時点で持っていないため 課税なし
- 普通車 → 翌年4月から自動車税が発生
この年度は軽自動車税も自動車税も発生しません。
このパターンは税金面だけ見るとかなり有利です。ただし、購入タイミングや納車時期次第で結果が変わるので、事前にスケジュールを組むのがおすすめです。
まとめ|乗り換え時の税金は「4月1日」がすべて
- 税金の基準日は 毎年4月1日
- 普通車は 月割り調整あり
- 軽自動車は 月割りなし
- 3月中に動くかどうかで結果が大きく変わる
税金で損しないコツは「制度を完璧に覚えること」ではなく、4月1日をまたぐかどうかだけ意識することです。これだけで失敗はほぼ防げます。
自動車税の課税はいつから?【課税タイミングシミュレーター】
乗り換え時の自動車税シミュレーター(概算)
「今の車を手放す月」と「次の車に乗り換える月」を選ぶと、その年度(4月〜翌3月)の自動車税(種別割)の目安を計算します。
車の税金(自動車税)はいくら?【排気量別・普通車/軽の早見表】

普通車の自動車税(排気量別)早見表
「結局、自分の車はいくら払うの?」
ここが分からないと、税金の話はずっとモヤっとしたままです。
この章では、普通車は排気量別、軽自動車は一律で、自動車税(種別割)の目安を一覧でまとめます。
| 排気量 | 年額 |
|---|---|
| ~1,000cc | 約25,000円 |
| 1,001~1,500cc | 約30,500円 |
| 1,501~2,000cc | 約36,000円 |
| 2,001~2,500cc | 約43,500円 |
| 2,501~3,000cc | 約50,000円 |
| 3,001~3,500cc | 約57,000円 |
| 3,501~4,000cc | 約65,500円 |
| 4,001~4,500cc | 約75,500円 |
| 4,501~6,000cc | 約87,000円 |
| 6,001cc~ | 約111,000円 |
※2019年10月以降に新規登録された車の目安
※年式・登録時期によって多少異なる場合があります
多くの人が乗っている 1,500cc〜2,000ccクラスでも、毎年3〜4万円は確実にかかります。
「車検のときだけお金がかかる」と思っていると、この年税が意外と効いてきます。
軽自動車の軽自動車税(種別割)
軽自動車は、排気量に関係なくほぼ一律です。
| 区分 | 年額(目安) |
|---|---|
| 軽自動車(自家用) | 約10,800円 |
※年式(13年超)などにより増額される場合あり
軽自動車は税金が安いのが魅力ですが、その代わり月割りや還付がない点は要注意です。
「安い=いつでも得」とは限らないのが軽の落とし穴です。
13年・18年超で税金が高くなるケース
一定年数を超えると、税金が増額されます。
- 普通車:13年超で自動車税が増額
- ディーゼル車:11年超で対象になる場合あり
- 軽自動車:13年超で軽自動車税が増額
「長く乗るほど得」と思われがちですが、税金面では逆転するポイントがあります。
13年を超えそうな車は、売却・乗り換えの検討タイミングとして一度立ち止まる価値があります。
年額を月額で考えるといくら?
実感しやすいよう、月額換算するとこうなります。
- 普通車(1,500cc):約2,500円/月
- 普通車(2,000cc):約3,000円/月
- 軽自動車:約900円/月
月額で見ると「そこまで高くない」と感じる人も多いですが、
これに 保険・車検・メンテナンスが重なると、固定費として効いてきます。
まとめ|「いくらかかるか」は排気量でほぼ決まる
- 普通車:排気量が上がるほど税金も上がる
- 軽自動車:税額は安いが柔軟性は低い
- 年式が古くなると税金が増える
税金は「知らずに払うコスト」になりがちです。
でも、こうして一覧で見ると、車選びや乗り換え判断の材料としてかなり使えます。
自動車税シミュレーター【あなたの車でチェック】
自動車税シミュレーター(排気量+13年超だけ)
普通車の自動車税(種別割)の年額目安を、排気量と「13年超(重課)」の有無だけで概算します。
車の税金の支払い方法まとめ【クレジットカード・QR決済・車検の注意点】

車の税金(自動車税・軽自動車税)は、納付書で払う以外にも、クレジットカードやQR決済など、支払い方法が増えています。
ただ、便利な一方で「領収書は?」「車検が近いと大丈夫?」みたいな落とし穴もあるので、ここで一気に整理します。
税金の支払いは、できれば何でもOKではなく、車検の予定がある人は「証明できるか」「反映が間に合うか」まで見て選ぶのがコツです。
基本的な車の税金の払い方
まずは基本。納付書(紙)が届いたら、昔ながらの方法で支払えます。
- 納付書で支払う(いちばん確実)
金融機関・コンビニ・自治体窓口で支払う方法です。
現金払いが中心で、窓口で処理されるので安心感が強いのが特徴です。
車検が近い人は、結局これがいちばんトラブルが少ないです。 - オンラインで支払う(自宅で完結)
「地方税お支払サイト」や各自治体の案内に従って、ネット上で納付できます。
自治体によって対応しているメニューが違うので、納付書の案内・自治体サイトを確認してください。
車の税金はクレジットカードで払える?
結論:払えるケースがあります(主にオンライン経由)
ただし、注意点が3つあります。
- 決済手数料がかかる場合がある
- 納付後すぐに「納付済み」として確認できないことがある
- 車検が近いと、手続きが止まる可能性がある(後述)
私は「車検が近い年はクレカ払いを避ける」が無難だと思っています
QR決済(PayPayなど)で払うと領収書は出る?
結論:多くの場合、PayPay側では紙の領収書や証明書は発行されません。支払いの証拠はアプリの支払履歴が中心になります。
つまり「紙の領収書が絶対に必要」という人は、QR決済は相性がよくありません。
“領収書ください”と言われる場面がある人(経費処理・提出が必要など)は、最初から納付書で支払っておくのがラクです。
【重要】車検が近い年にQR決済をすると車検が受けられないって本当?
結論:いまは普通車はJNKS、軽は軽JNKSで納付状況をオンライン確認できるため、車検時に納税証明書の提示は「原則不要」です。
ただし、QR決済やクレジットカードなど、支払い方法によっては、納付情報がシステム側に反映されるまで日数がかかります。
反映前だと車検窓口で「納付済み」が確認できず、車検手続きがスムーズに進まない場合があります。
実際、自治体が「車検が迫っている人は窓口で現金納付(領収印つき納付書=証明書)を推奨」と注意喚起している例もあります。
「QR決済=車検できない」ではなくて、反映待ちで確認が取れないと止まることがあるが正確です。車検が近い年だけは、安心を買って窓口・コンビニ納付にするのが一番ラクです。
迷ったらこれでOK(支払い方法の選び方)
- 車検が近い(目安:今月〜来月) → 納付書で窓口/コンビニ納付が安心
- 時間に余裕がある/手間を減らしたい → オンライン納付(クレカ・QR決済含む)
- 領収書(紙)が必要 → 納付書での支払いを優先(領収印つき)
住所変更したら車の税金はどうなる?【引っ越し・通知が届かない対処法】

引っ越しをしたあとに多いのが、
- 「車の税金の納付書が届かない」
- 「いつも届くはずなのに来ない」
というトラブルです。
結論から言うと、住所変更をしていないと、納付書は前の住所に届くことがあります。
税金そのものが増えるわけではありませんが、通知が届かない=払い忘れにつながりやすいので要注意です。
住所変更は後回しにすると、後で取り返しがつかない面倒が起きがちです。
住所変更しても税金の種類は変わらない
まず安心材料として、住所変更したからといって
税金が高くなったり、新たに税金が発生するということは基本ありません。
困るのは 「納付書の送付先」 です。
なぜ納付書が届かないの?よくある原因
納付書が届かない原因はだいたいこの3つです。
- 車の住所変更(車検証の住所変更)が未完了→引っ越ししても、車検証の住所が古いままだと、納付書も旧住所に届きやすいです。
- 名義が自分ではない(家族名義・法人名義)→所有者情報が別の人になっていると、通知もそちらに行きます。
- 売った・譲ったつもりでも名義変更が終わっていない→売却後の名義変更が未完了だと、いつまでも通知が来る(または届かない)原因になります。
「引っ越しの転送届を出しているから大丈夫」と思いがちですが、転送には期限もありますし、そもそも税金の通知が確実に転送されるとは限りません。車の住所変更は別物として考えた方が安全です。
住所変更したら、何をすればいい?(普通車・軽でざっくり違う)
やることはシンプルで、車検証の住所を変更するだけです。
一般的に、普通車は運輸支局(陸運局)関連の手続き、軽は軽自動車検査協会の手続きになります。
※手続きの窓口や必要書類は地域で異なるため、最終確認は各地域の案内を見てください。
もし「もう納付書が届かない」状態ならどうする?
「今年の納付書が来ない」場合は、放置せずに次の順で動くのがおすすめです。
- まず車検証の住所が現住所か確認
- 次に、所有者(名義)が誰になっているか確認
- その上で、普通車なら都道府県税事務所、軽なら市区町村に問い合わせる
税金は「届かなかったから払わなくていい」にはなりません。
届いていないと気づいた時点で、さっと確認して問い合わせる方が結果的にラクです。
住所変更を放置するとどうなる?(結構こわい話)
放置すると起きやすいのは次の3つです。
- 納付期限を過ぎてしまい、延滞金が発生する
- 督促状が届く(または届かず状況が悪化する)
- いざ車検や売却のタイミングで手続きが詰まる
税金は「あとでまとめて払えばいい」ではなく、遅れるほど面倒が増えるタイプなので注意です。
まとめ|住所変更後は「納付書が届く状態」にするのが最優先
- 住所変更で税金が増えるわけではない
- ただし納付書が届かないと、払い忘れに直結する
- 車検証住所と名義を確認し、必要なら税事務所・市区町村へ連絡
住所変更は地味ですが、税金トラブルの原因ランキング上位です。
引っ越したら「免許の住所変更+車の住所変更」をセットで覚えておくと安心です。
車の税金を払い忘れたらどうなる?【延滞金・督促・今からできる対処法】

「うっかり忘れていた」
「納付書が届いていなかった」
車の税金では、こうした理由で払い忘れが起きることは珍しくありません。
ただし、税金は放置すればするほど状況が悪くなります。
ここでは、「払い忘れた直後 → 少し時間が経った場合 → かなり放置した場合」の順で、何が起きるのかを整理します。
払い忘れた直後(納付期限を少し過ぎた)
結論:すぐに差し押さえなどは起きないが、延滞金が発生し始める可能性がある
延滞金は、期限の翌日から日割りで計算されます。
金額は大きくなくても、払うのが遅れるほど増えていく仕組みです。
「数日遅れただけで大変なことになる」というわけではありません。でも、気づいたらすぐ払うが一番損しません。
しばらく放置するとどうなる?(数週間〜数か月)
納付期限を過ぎてしばらくすると、督促状が送られてくるのが一般的です。
- 納付書とは別に、督促状が届く
- 延滞金が上乗せされる
- 支払い期限が再設定される
この時点でも、対応すれば深刻な問題にはなりません。
督促状が来ても、慌てる必要はありません。無視せず、すぐに支払うか、分からなければ問い合わせればOKです。
かなり長期間放置した場合(注意)
ここまで来ると、話は変わります。
- 再三の督促・催告
- 財産調査
- 最終的に差し押さえの可能性
と段階的に進みます。
実際には、いきなり差し押さえになることはほとんどありませんが、
「何度も無視し続けた場合」はリスクが高まります。
ここまで行くのは本当にレアケースです。
ただ、「届いていないと思って放置」が一番危ないので、心当たりがあれば早めに動きましょう。
「今から」できる正しい対処法
もし「払い忘れていたかも」と気づいたら、次の順で動くのが安心です。
- 納付書が手元にあるか確認
- ない場合は、普通車なら都道府県税事務所、軽なら市区町村に連絡
- 再発行してもらい、すぐ支払う
多くの場合、正直に相談すれば、丁寧に対応してもらえます。
分割や猶予はできる?
状況によっては、
- 一括で払うのが難しい
- 一時的に収入が厳しい
という人向けに、分割納付や納付猶予の制度が用意されていることもあります。
ただし、これは「何もしない」では適用されません。
支払いが厳しいときほど、放置せず“先に相談”が正解です。相談した人と無視した人では、結果が大きく違います。
よくある誤解
- 「納付書が来なかったから払わなくていい」 → ❌
- 「少額だから大丈夫」 → ❌
- 「あとでまとめて払えばOK」 → ❌
税金は、気づいた時点で動いた人が一番ラクです。
まとめ|払い忘れても「早く気づけば問題は小さい」
- 払い忘れ=即アウトではない
- ただし放置すると確実に面倒が増える
- 気づいたら、確認 → 連絡 → 支払い が最短ルート
税金は怖いものではありませんが、無視すると一気に厄介になります。「忘れてたかも」と思った時点で動ける人が、結果的に一番損しません。
【結論】車の税金は「4月1日」と「支払い方法」だけ押さえれば迷わない

車の税金は難しそうに見えますが、
本質的に押さえるポイントは多くありません。
まず覚えておきたいのは、
自動車税・軽自動車税の基準日は「毎年4月1日」だということです。
- 4月1日時点で持っていれば、その年度分が課税される
- 普通車は月割り調整がある
- 軽自動車は月割りがない
この違いを知っているかどうかで、乗り換えや売却時の損得が大きく変わります。
次に大切なのが、支払い方法の選び方です。
- 車検が近い年は、納付書での窓口・コンビニ払いが安心
- クレジットカードやQR決済は便利だが、反映に時間がかかることがある
- 領収書や納税証明書が必要な人は、支払い方法に注意する
特に、車検の直前にキャッシュレス納付をすると「支払ったのに確認が取れない」というトラブルが起きやすい点は、知っているだけで回避できます。
そして、住所変更や名義変更を放置しないこと。
税金そのものは増えなくても、通知が届かない=払い忘れにつながります。
車の税金で失敗する人の多くは、制度を知らないからではなく、「タイミング」と「手続き」を後回しにしてしまうことが原因です。4月1日と車検の時期だけ意識しておけば、ほとんどのトラブルは防げます。
まとめると、
- 税金は「いつから」「いくら」「どう払うか」を整理すれば怖くない
- 4月1日をまたぐかどうかが、最大の分かれ目
- 支払い方法は“便利さ”より“確実さ”を優先する
- 気づいた時点で動けば、ほとんどの問題は小さく済む
この記事を参考に、
「知らずに損する」状態だけは避けてください。